奥出直人のJazz的生活


by naohito-okude

ちゅうまけいこさんとジャズライブ三昧

9月16日

午後にジャズ歌手のちゅうまけいこをKMDを案内した。彼女は都内で活躍する実力派のジャズ歌手。
http://blog.livedoor.jp/heart_horse_club
今日は横浜に一緒にライブに行くのだが、折角なので途中日吉で降りてもらってKMDを紹介。

都市メディアプロジェクトで、街を歩く人の行動をセンサーで調べて、今何をしているかを推測する。それをもとに新しいサービスの開発をしてる大学院生の安君がプロジェクトを説明。
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そのあと、メディカルプロジェクトについて林瑞恵さんが説明。きちんと説明できると言うことはそれだけ意味のあるプロジェクトをやっていると言うこと。安君と瑞恵さん、先生は鼻が高いよ。
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そのあと、横浜のモーションブルーに高木里代子のトリオ初出演を御祝いがてら聞きに行った。
音響が素晴らしいとてもいい場所。お客様もたっぷりと入っていた。
曲は

Someday My Prince Will Come
ビル・エバンス、マイルス・デイビスの名演奏があるデズニーの曲。最初の曲でありかなり緊張したと思うが、演奏はよかった。高木里代子特有のピアニズムがよく出ていた。本人はヤマハ育ちといっているが、音が粒だっていて、アドリブのフレーズに自分らしさがあってよいね。技法と音色にオリジナルなフレーズが加わって、これからどうなっていくのかねえ、とちゅうまさんと話す。マイルスの演奏のときのピアノはウィントン・ケリー。あんな音の厚みもあるピアニズムでした。

Redwine
オリジナル曲。

So What
Red Wineからベースの斉藤誠さんがエレベに持ち変える。5弦のベースだが、えっ、うまい。演奏はマイルスの演奏よりは大分早い気がした。ベース演奏のせいか、ポップス感にあふれているし、ピアノのアドリブも高木里代子のピアニズムがよく出ている。このポップス感覚がいい。ちゅうまさんは「ビヨンセも聞いていると、ジャズの長い歴史があって、いまのあの歌い方があると思う」との意見。ある時点からのポップミュージックはあきらかにジャズの伝統を背後に持っている。まあ両親や周りの年上の連中がジャズを聴いている中で自分の音楽性を形成して、それがいまの自分の演奏に反映している、という自然なことかもしれないけれど。僕は55才だけれど、こうした感覚は確かに感じる。ポップス感覚でいまのジャズがある、というところか。ってなわけで、良い演奏でした。

Only Trust Your Heart
ボサノバで。この歌詞の意味はなんだろうね。彼を好きになったらお星様やお月様の言うことなんか聞かないで、自分の気持ちを信じて、というのが高木里代子さんの解釈。ちゅうまさんは「好きな男が浮気したりろくでもないやつでこれからどうしようかなあ、とおもったときに、信じることが出来るのは自分の気持ちだけだ」という感じだそうだ。多様に解釈される歌詞を書く詩人に乾杯。

Autumn Song
オリジナル。

Spain
ご存じチック・コリアの名曲。僕が始めて高木さんのピアノを聞いたときの曲がこれだったような気がする。彼女の十八番である。カデンツァからスローバラードでアランフェス協奏曲 Concierto de Aranjuez の頭のところを演奏して、それを二回繰り返した。うーん。そのあと、強烈なリズムとメロディで切れのいいチックコリアのフレーズが入る。チックコリアはこの曲の最初の録音ではフルートにリードを取らせ、そのあとアルトサックスが入るバージョンも行っており、またBobby McFerrinとの演奏もいくつかあるが、優れたものがおおい。Al Jarreauとの演奏も良い。どの演奏も胸に迫る。これは大変な名曲。高木里代子のピアニズム爆発でした。この曲に関してはバイオリンとの競演も聞いてみたいし、サックスとの絡みも興味があるところだ。

フォービートから16ビートのフュージョンをへて、ハウスにと流れていく日本のグルーブの運命みたいなものを考えると、日本のポップス界はちょっと緩いんじゃないと思っていたら、ちゅうまさんが「最近歌を習いに来る若い子がジャズにあまり興味がないので、Jポップを教える必要があって、聞いているのだけど、最近のJポップはなかなかすごい。テンションコードたっぷり使ってるし、ジャズよりジャズって感じもある」という話。新しく音を聞く感受性が生まれてきているのだと楽観的に思う。まあ考えてみれば、昔から矢野顕子さんとかがいたわけだからねえ。


ステージが終わった時に、年上の知り合いでアマチュアのジャズトランペッターが席まで挨拶に来る。恐縮しながら「え、高木さんと知り合い?」と聞くと、「いや慶應出の若いピアニストだ、というので友達と聴きに来た」とのこと。慶應のジャズ好きのなかで人気を出していって欲しい。

終了後渋谷に。道玄坂をあがりジャズライブのお店KOKOへ。水曜日はジャムセッション。ミュージシャンは山中良之(Ts)高橋聡(P)志村洋一(B)滝幸一郎(Ds)。時々訪ねるのだが、バップが好きなジャズミュージシャンがあつまる。KOKOはチャーリー・パーカーの名曲にちなんだ。サックス、ギター、フルート、ドラム、ベース、ピアノとアマチュアからプロまであつまって、どんどんジャムセッションをしていく。うまい人が多いというか、かなりのレベルでジャムセッション出来ないと参加できない感じがあって、その緊張感が面白い。僕はボーカルなのでその緊張感はないが、いろいろなミュージシャンと演奏すると楽しい。この日はちょとお客が引けた後に到着。僕はSatin DollBody and Soulを歌う。ちゅうまさんはGirl Talkを熱唱。うまい!!

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山中さんは僕のサックスの師匠でもある。ドラムの滝君は外国からジャズやソウルのミュージシャンが来ると指名がくるほどの腕前。ちゅうまさんとはまえからの知り合いで、挨拶をする。ピアノの高橋さんがちゅうまさんに「僕、一度伴奏をしたことがあるのですが」と声をかけてくる。

KOKOは

http://www3.point.ne.jp/~ko-ko/

そのあと赤坂のマヌエラに。
ちゅうまさんはベーシストの大角 一飛(オオスミカズヒ)さんに挨拶。明日ヒルトンホテルの仕事が一緒だとか。

http://www.littlemanuela.com/

Just Friends
Satin Doll
Pennies from Heaven

を歌って終了。

久々にながながと遊んだ夜でした。
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by naohito-okude | 2009-09-17 16:40 | Jazzライブ