ラルフ・エリスン研究を始めよう:その3
2009年 12月 24日
Invisible Man
病院からでて、ハーレムに戻って、疲れて倒れたところを親切な女性マリーに助けられる。
そのあとメンズハウスと呼ばれるアパートに戻る。
黒人達がアメリカ社会の中で無意味な夢を見ている様子が適切に語られる。
アングロサクソン銀行家の様な服装をして、読みもしないウォールストリートジャーナルを抱えると言ったカリカチュアは、そのような服装をまとっている人間も含めて、奥の深い問題である。『アメリカンポップエステティックス』で詳しく述べたところだ。
そのアパートをでて親切な女性マリーの家に。
本を読みただ過ごす日々。家賃をはらえなくなるが、マリーはそれでいいという。ある時、焼き芋を売る男にある。南部の料理の記述が素晴らしい。南部の黒人文化を見つめる、という視点が迫力をもって語られる。
ここでCD7枚目の終わり。
8枚目で、主人公が街を歩いていると、evacuation強制撤去の現場にであう。
白人の男性がやってきて、黒人の女性を立ち退かせようとしている。
主人公は突然、アジテーションをして暴動を引き起こしてしまう。
警察が来る前にその場を屋根伝いににげていくと、Brother Jack という妙な男にであう。
共産党のグループのリーダーで、仲間に紹介される。
ブッカ・T・ワシントンの様な黒人リーダーに鳴って欲しいと言われる。
共産党の連中のパーティに行くと、Brother Jackが住んでいるアパートが豪華で、そのパーティで他の仲間から黒人は歌がうまいんだろうと言われたりする。Brother Jackは「そのような無意識人種差別はゆるさない」と」発言したりする。彼らの仲間になることを条件に、アパートと300ドルの一時金と給料を与えられる。そこから100ドルをマリーに渡して、マリーの家を出る。
彼らが借りてくれたアパートに行く。随分と立派な部屋である。集会での1回目の演説をする。この演説の記述も朗読も素晴らしい。主人公は演説の才能にめざめていく。だが、科学的な理論を標榜する共産党にふさわしくない感情的な演説だといういけんと、人をうごかすいい演説だという意見にわかれる。
共産党には理論と実践が必要なのに、理論ばかりの腰抜けが多い、とジャックが主人公の演説を批判した人を逆に批判する。主人公は演説がうまくいったので、誰か記録しておいてくれたらいいなと思う。
ラルフ・エリスンの小説は全編、黒人の演説や話術が活字でちりばめられており、どれも素晴らしい。朗読をしたときに、そこに生きた演説や会話が浮かび上がる。この筆力こそが、彼の小説の魅力だ。
とはいえ、主人公は4ヶ月、共産党イデオロギーの訓練をする。そのための教師がつけられてアパートで学習が続く。そして、ハーレムへ配置される。大衆を組織して革命を起こすためだ。そこで、黒人の共産党主義者に会う。
街に出て行くと暴漢に襲われてけんかになる。そこで、アフリカから黒人文化至上主義者にあう。彼の主張に心が動かされる主人公。ここまで聴いた。朗読に引き込まれていく。
CD10枚目の最後だ。
これから後半に向かっていく。
病院からでて、ハーレムに戻って、疲れて倒れたところを親切な女性マリーに助けられる。
そのあとメンズハウスと呼ばれるアパートに戻る。
黒人達がアメリカ社会の中で無意味な夢を見ている様子が適切に語られる。
アングロサクソン銀行家の様な服装をして、読みもしないウォールストリートジャーナルを抱えると言ったカリカチュアは、そのような服装をまとっている人間も含めて、奥の深い問題である。『アメリカンポップエステティックス』で詳しく述べたところだ。
そのアパートをでて親切な女性マリーの家に。
本を読みただ過ごす日々。家賃をはらえなくなるが、マリーはそれでいいという。ある時、焼き芋を売る男にある。南部の料理の記述が素晴らしい。南部の黒人文化を見つめる、という視点が迫力をもって語られる。
ここでCD7枚目の終わり。
8枚目で、主人公が街を歩いていると、evacuation強制撤去の現場にであう。
白人の男性がやってきて、黒人の女性を立ち退かせようとしている。
主人公は突然、アジテーションをして暴動を引き起こしてしまう。
警察が来る前にその場を屋根伝いににげていくと、Brother Jack という妙な男にであう。
共産党のグループのリーダーで、仲間に紹介される。
ブッカ・T・ワシントンの様な黒人リーダーに鳴って欲しいと言われる。
共産党の連中のパーティに行くと、Brother Jackが住んでいるアパートが豪華で、そのパーティで他の仲間から黒人は歌がうまいんだろうと言われたりする。Brother Jackは「そのような無意識人種差別はゆるさない」と」発言したりする。彼らの仲間になることを条件に、アパートと300ドルの一時金と給料を与えられる。そこから100ドルをマリーに渡して、マリーの家を出る。
彼らが借りてくれたアパートに行く。随分と立派な部屋である。集会での1回目の演説をする。この演説の記述も朗読も素晴らしい。主人公は演説の才能にめざめていく。だが、科学的な理論を標榜する共産党にふさわしくない感情的な演説だといういけんと、人をうごかすいい演説だという意見にわかれる。
共産党には理論と実践が必要なのに、理論ばかりの腰抜けが多い、とジャックが主人公の演説を批判した人を逆に批判する。主人公は演説がうまくいったので、誰か記録しておいてくれたらいいなと思う。
ラルフ・エリスンの小説は全編、黒人の演説や話術が活字でちりばめられており、どれも素晴らしい。朗読をしたときに、そこに生きた演説や会話が浮かび上がる。この筆力こそが、彼の小説の魅力だ。
とはいえ、主人公は4ヶ月、共産党イデオロギーの訓練をする。そのための教師がつけられてアパートで学習が続く。そして、ハーレムへ配置される。大衆を組織して革命を起こすためだ。そこで、黒人の共産党主義者に会う。
街に出て行くと暴漢に襲われてけんかになる。そこで、アフリカから黒人文化至上主義者にあう。彼の主張に心が動かされる主人公。ここまで聴いた。朗読に引き込まれていく。
CD10枚目の最後だ。
これから後半に向かっていく。
by naohito-okude
| 2009-12-24 12:08
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