奥出直人のJazz的生活


by naohito-okude

カテゴリ:ミーティング( 4 )

都市と21世紀の産業の形

10月9日 金曜日

森ビルで勉強会

高橋潤二郎先生主催で六本木ヒルズのライブラリーのある49階へ。NTTドコモSさん、早川書房juiceの担当の小都さん、アカデミーヒルズのNさん、Sさんとメディアの方向性や都市生活のあり方についてのお勉強会。2時間30分ほど議論をする。途中で石井威望先生がちょっとだけ顔を出されたのでご挨拶。ミーティングの後『デザイン思考の道具箱』を作ってくれた早川書房の小都さんとDocomoのSさんと喫茶店でコーヒーを飲みながら、雑談。小都さんにそろそろ『デザイン思考の道具箱2.0』を出したいという話と、彼が最近編集長をしている新書Juice向けに、に売れそうにもないけど、「実践的文章読本」というテーマで書きたいとおもっているんだけどという話をする。売れそうにもないというのは、新書のHow To本は出来ないくらい難しいことを誰でも出来るように書くことが主流だから。誰でもしっかりとした文章を書くことが出来るようにはなるけれど、その技法を身に付けるのは大変、だから手取り足取り教えます、という誠実な文章読本を書きたいと思っているので、ちょっと相談。

友人と夕食
新丸ビルで友人と6:30分から会食。100年近い歴史をもつ関西の会社の3代目で、今回、会社の主な機能をアジアに移すという。もう日本では経済的に成り立たないという。日本は開発も工場も整理する。すると経営的には成りたつ。これは空洞化といわれるが、日本にはしっかりとした能力のある人間が残る。なので、そのあと何かしっかりしたことを日本でしたいと雑談。いまの開発を海外に出せば、次のことをする余力はある。このあたり、友人の会社だけではなくて、パナソニックトヨタもここが勝負のポイントだと思う。かなり高度なエンジニアリング力も日本特有のものではなくなっているのだ。だとすればその先を日本で積極的に展開すればいい。高度なエンジニアリング力を活用する場所を変えるのだ。このイノベーションの方向変更がいまの日本では非常に難しいが、意識の問題でやればどうってことはない気がする。彼の会社も規模は小さいがニッチェでは世界有数の能力をもっているのでこうした会社が魅力的になる時代になって欲しい。


お店はもう10年以上ひいきにしている恵比寿笹岡が最近出したセコンド。値段は安いが、このフロア全体が庶民的な感じのお店がいっぱいある。丸ビルの高いお店があるところとはとはちがった感じ。友人との雑談の結論はとても面白い。うまくいけば、差し障りのない範囲で僕の次の本『デザイン思考2.0』で紹介しようと思う。
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by naohito-okude | 2009-10-13 07:33 | ミーティング

レッドドット受賞を祝う

10月7日(水曜日)

西麻布の料理屋で食事をする。吉田道生さんと平田智彦さん。吉田道生さんは1983年にキヤノン(株)に入社して、カメラ工業デザイン部で仕事をして、2000年に(株)サムスン横浜研究所入社してデザイン室長に就任。その後、2003年11月/日本サムスン(株)デザインセンター室長になり、現在に至る。

平田智彦さんは現在株式会社ziba tokyo代表で、そのまえはASIXでプロダクトデザインを行う。そのまえが、AXISの親会社のブリヂストンのデザイナー。このBlogにも書いたがKBC Brand-New Challengeで昨年、今年とご一緒した。吉田さんとは僕の会社と仕事をしたこともあるし、昨年はサムスンと慶應大学で産学協同のプロジェクトを行った。実は平田さんと吉田さんはキャノンに同時に入社して新入社員として社員寮で同じ部屋だったという「濃い」関係である。そのことが分かっていつか会いましょうと言うことになったのだが、今日ようやく実現。

集まる口実は平田さんがレッドドットデザイン賞を受賞したことである。「ベスト・オブ・ザ・ベスト賞ではないんですよ」と謙遜するが、たいしたものである。このコンペは製品化されたデザインを評価するプロダクト部門とコミュニケーションデザインと、デザインコンセプト部門からなる。そのコンセプト部門での受賞である。非常に評価の高いデザインコンペである。今年のレッドドット・デザイン賞は世界56カ国から2733点の応募があったという。受賞者は224名。そのうち16がベスト・オブ・ザ・ベストに選ばれた。

URLは下記だ。

http://www.red-dot.sg/concept/index.htm


http://www.red-dot.de/

シンガポールで1200名ほどのゲストが集まる授賞式がある。11月の終わり、シンガポールで一週間にわたりデザインフェスティバルがある。この時期に授賞式がある。


http//app.singaporedesignfestival.com/

同じ頃、The International Council of Societies of Industrial Design (Icsid) もシンガポールで開かれる。

http://www.icsidcongress09.com/

僕もデザイン思考ワークショップThe DesignSingapore Councilの依頼でこの時期にシンガポールで行う予定である。


http://www.designsingapore.org/


以下は3名の記念写真。

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50才を超えて新しいことに挑戦する。うーん。僕も頑張らないといけないな。
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by naohito-okude | 2009-10-09 13:14 | ミーティング

Okude/Kashiwagi Studio 発足

9月22日

霞町スタジオにて柏樹良さんと新しいデザインコンサルティングの方向性とクライアントに向けてのプレゼンテーションの準備ミーティングを行う。Okude/Kashiwagi Studioを結成しようと相談。デザインスタジオとはあえて呼ばない。

いま大学の方の研究も手伝ってくれている柏樹良さんは武蔵美をでてSONYに入社していくつかのプロダクトデザインを行った。下記はその頃のいくつかの作品の一つ。

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そのあと家具メーカーのアルフレックスに転職。ソファーなどのデザインを手がけた。

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その後も、いくつもの作品を手がけた。なかでもコンポーザーは2000年Gデザインの金賞をとった傑作である。

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10年以上のつきあいであり、アルフレックスのWebサイトの立ち上げから新たらしい商品ラインの開発など一緒に行った仕事もいくつかあり、また僕の方でも関西電力との情報住宅の開発では全面的にインテリアデザインの協力をお願いした。

そのころからインダストリアルデザインとインテリアデザインとインタラクションデザインが融合する予感はあった。またフィリップスデザインがサローネに家具とインタラクションデザインを融合させた作品を出展したりしてきた。それがQ4 Pluggedだが、ユビキタスコンピューティングが登場するまではコンピュータの存在自体が障害となって、インタラクションデザインとインテリアデザインの統合はむつかしかった。また様々なデバイスのデザインをおこなうプロダクトデザインをインテリアデザインの中に取り込むこともあまりうまくいっていない。

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我々の日常生活のなかに道具や家具やあるいは情報メディアをどのようにとけ込ませていくか。この問題にデザインの立場から正面切って取り組んでいる例はない。たとえば新幹線や飛行機に乗ってみると分かることだが、全くデザイン言語が違うものをただ集めているだけである。キメラのような異質感が漂う。もちろん「隠す」という手はある。だが、隠しても使うときにはむき出しになるのだ。

だからといって家具のデザイン言語に家電が従うことも、家電のデザイン言語に家具が従うことも解決策にはならない。コンピュータのデザイン言語に従うことは論外だ。だがこの状況に大きな変化が起こってきている。それはまずコンピュータがユビキタスコンピューティングの登場によって表舞台から姿を消し始めた。またプロダクトデザインが、やはり機械部分が電子機器に置き換わることで、機械の制約から逃れることが出来るようになった。いまこそが新しいデザイン言語創造の好機なのだ。


大学の方ではこうした考えをもとに新しい詩学・美学の構築を試みている。オプティマの霞町スタジオでは実践的な課題をこなしている。いま準備しているのはデザイン思考2.0と柏樹さんと準備している新しいデザイン言語を開発するコンサルタントの二本軸である。交通から都市開発まで対象は多岐にわたる。この役割をになうべく、Okude/Kashiwagi Studioを発足させたわけだ。

3時間ほど作業をしてみたが、なかなか快調。10年以上一緒に仕事をしてきた経験もあり相手の手の内はある程度知り尽くしている。その上で、新しい目標を定めて戦略的に作業をするのは楽しい。ホテル、マンション、車、列車、飛行機などインテリア、インダストリー、そしてメディアが複合的に存在している環境は珍しくない。ここを総合的にあつかって、デザイン言語を統一してさらにサービスデザインまで導入することが非常に大切なのである。来週から具体的な企画をクライアントに順番にプレゼンしていくことになる。
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by naohito-okude | 2009-09-23 18:36 | ミーティング

CEDECの講演を聴いて、あるゲーム会社のプロデューサーが 霞町スタジオに相談に来た。いま非常に伸びている会社なのだが、このままだと高い成長率が維持できない状況になると予測されているため、新しい制作手法で生まれるイノベーション、ゲーム会社の場合はオリジナルタイトル、を事業につなげる方法を相談したいという話。話を聞く。規模にびっくり。ゲーム市場は取り込めるお客はもう取り込んでしまっていることを実感。だから、高い成長率は望めない。なので、ゲームの面白さを残して、新しい市場にどう出て行くか。

しばらくミーティングをして、ブレストをしてみたが、結果として、面白いプロジェクトになりそう。今後NDAを結んで市場分析をして方向性を考える。顧客の経験を直接デザインする僕の手法だと普通は市場調査はいらないのだが、可能な市場はほとんど取ってしまったとすると、どこに向けて開発するかの方向性は決めておかないと、イノベーションしたけれどもう市場は占有されていたということになる。

イノベーション、運営モデル、課金設計を同時に考える。なるほどね。開発期間は1年。完成後の運営(状況に合わせて作り直していく)の契約も含めると3年くらいのプロジェクト。年内に企画書を完成させるスケジュールで進めることになる。まだわからないが、うまくいけば、来年1月から本格始動。
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by naohito-okude | 2009-09-08 23:33 | ミーティング