奥出直人のJazz的生活


by naohito-okude

芦沢賢一君

一緒に仕事をしている芦沢賢一君と霞町スタジオでミーティング。
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彼はSFC2期生で大学院修了後NTTに入り、その後NTTDocomoに移り、起業。いまはその会社を離れて、KMDで博士課程で勉強をしながら僕のオフィスの活動を助けてくれている。デザイン思考2.0という新しいコンサルティングのパッケージを開発しているのだが、その打ち合わせ。デザイン思考はIDEOの『創造する会社』がでて、次に僕の『デザイン思考の道具箱』がでて、いまでは東京大学のコースにもなっているアイデアを作る方法である。アイデアを作る方法について体系的に説明できる珍しい方法で、このやり方を身に付けるとアイデアやイノベーションが比較的簡単に「誰にでも」つまり天才でなくてもできる。



僕の会社オプティマではここ数年間この方法についてデザイン思考ワークショップというコンサルティングを行ってきた。ところが最近イノベーションは出来たと思うけれど、それを事業化できない、という相談がいくつか来た。話を聞くと一つは会社の事業戦略をまえもって決めてないことが問題だ。イノベーションに価値があったときはプロダクトアウトのように、イノベーションをしてからビジネスを考えようという態度があった。だが簡単にイノベーションを行うことが出来るとなると、イノベーションが経営戦略と一致する必要性、あるいはイノベーションを実際の事業に展開する方法が必要となる。

もうひとつはプロトタイプを作る新しい方法、Tinkeringというが、それがうまく開発プロセスに組み込めないことである。デザイン思考は新しいアイデアを作り出す方法、これをIdeationというが、そこに限定していま普及を始めようとしている。だがそれだけではイノベーションが現実化しない。



このような動きに答えるように、今までのデザイン思考のワークショップに加えて、経営戦略のコンサルを行い、次にデザイン思考でイノベーションを行い、そのあとそれを事業に結びつけるプロセスを考えた。ある程度クライアントと検討をしてめどが立ったので、一般的なパッケージにしようというわけである。

午前中一杯かけて、方向性を決めて、今週中にパッケージを完成させることにした。
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# by naohito-okude | 2009-09-08 23:17 |

日吉まで

9月6日日曜日

日吉の協生館でBRICKというベネッセとKMDとの共同研究の一部として小学生を集めてワークショップを行った。BRICKとは、 Benesse -> "Representation of Innovation and Creativity" <- Keioの略である。

Webでは、「デジタル時代の創造力と表現力を高める学習メソッド(方法論及び教材)とその評価モデル(評価軸と手法)を開発すること、またそれらのデファクト化と国際展開を図ることを目標に、2009年度新たにスタートしたKMDとベネッセの共同研究プロジェクト。2009年度はデジタル創造・表現ワークショップの展開と教材化および評価モデルの試験的開発をおこないます。」と説明してある。詳細は下記のURLを参考にしてもらいたい。

BRICK

様子を見にいこうと目黒・五反田を通って中原街道を車で行く。環状七号、八号とぬけて、丸子橋で多摩川を渡り、武蔵小杉、元住吉、日吉。協生館をながめながら、キャンパス内の駐車場に車を止める。
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目の前は慶應高校。設計は曽禰中條建築事務所。三田キャンパスの旧図書館もこの事務所の設計になる。古典主義のデザイン。だがコンクリート打ち放しのモダニズムの感じもするし、装飾はアールデコで、まあ折衷様式だな。37年前に卒業した母校である。
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協生館3階で行われていたBRICK創造性ワークショップをのぞく。一生懸命作業をしていた。


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# by naohito-okude | 2009-09-08 15:12 |

Inner City Jam Orchestra Party

9月5日(土) 渋谷「Halem」BX CAFEにInner City Jam Orchestraを聴きにいった。正確には9月6日午前2時からだ。「RYUDO(龍土)」というアルバムが出たのでそれを記念してのパーティである。

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音楽のジャンルはハウスである。ハウスというのはリズムマシーンで4つ打ちを行い、それにあわせてDJがいろいろと曲を重ねていく。曲の一部を切り取ってつなげていくことから、初めて出てきたときは伝統的な音楽家はおどろいて、リミックスとかいったり、引用の連鎖でパスティーシュとかシミュラークルとかいろいろことあげをしたが、DJが曲を極限まで短く引用したり一部を繰り返し前から後ろから繰り返したり(スクラッチ)してダンスフロアの音楽を作っていく。

場所は円山町にあるHarlemというクラブである。ライブ23時開場とあったのだが、一緒にいったマリさんが、ライブの時間を確かめてといいうので、バンドでキーボードを弾く高木里代子さんにメールしたところ、DJが続き、ライブは2時頃ということで、西麻布のよくいくバーで時間をつぶして、クラブに向かった。

で、演奏だが、前もってCDを聴いていて、曲や演奏にはなじんではいたのだが、ライブとして非常に良かった。2階にのぼって、手すりから演奏を聴いていたのだが、面白かった。旋律は日本的というかなじみのある旋律で、リズムは4つ打ちで早い。インプロビゼーションはジャズフレーズが適度に混じり、グルーブを引き出している。リズムも4つ打ちをダウンビートにしてピアノがこれも適度に裏、つまりハイハットのポイントでコード引きでリズムを入れていく。そしてバイオリン。サックスやエレクトリックギターのソロ引きが担うパートをエレクトリックバイオリンが担っている。リード楽器が持たなくてはいけない色気みたいなものが出ていて良かった。

ピアノの高木里代子はのりまくり、でもカワイイ顔の表情は崩さず弾き続けた。僕は一時間以上ずっと聴いていた。彼女は前に僕が教えていた慶應大学湘南藤沢キャンパスSFCの最近の卒業生である。大学の時には知らなかったのだが、卒業後いろいろなところでジャズピアノを弾いていて会うことが多い。下記がURLである。

http://blog.livedoor.jp/riyoko_piano/

アバンギャルドジャズをチック・コリアなどが飲み込んでフュージョンジャズを作り出したわけだが、その先がまた難しい。変拍子を盛り込んだりしてどんどん音楽性を高める動きがあれば、一方、ソウルやR&Bと区別が付かない方向に向かう流れもある。僕はこれも一つだなと思っている。クインシー・ジョーンンズが始めてヒップホップまでたどり着いた。ハウスに比べればリズムがゆっくりなのだが、グルーブの固まりだ。もう一つ、フュージョンが生み出した気持ちの良さを前面に出すスムースジャズが生まれるが、これはまあ何というか、聴いていてちょっと恥ずかしいところがある。ケニーGとかね。

でDJだが、これもまた面白い展開をしている。20世紀は様々な音楽経験が個人の中に凝縮されてきた世紀だと見ることが出来る。レコードに始まり、カセットテープ、CD、MP3と流れてきて、強大な経験のデーターベースを非常に多くの人が共有している状態だ。頭の中に記憶されている音楽の断片を瞬時に切り出してみせるDJとその基盤となっているハウス。4つ打ちにのせてあらゆる音楽がハウスのジャンルに含まれていく。4つ打ちのリズムにはスピードを合わせればおよそどんな種類の音楽でものせることができる。したがって、すでにある音楽を素材として、これはメタ素材だな、メタ素材として、それをつかって料理をするDJがいる。その音楽をいわば通奏低音として、演奏者がパフォーマンスを繰り広げる。


本来オーケストラ曲はそういった形で作曲されているわけだが、作曲家が長い期間をかけて技法を習得し、そのあとさらに、膨大な時間と手間をかけておこなう歴史と音色の積み上げである作曲を一瞬にして行うのがDJである。そうしてつくられた音楽の上に、メロディーとコードでキーボードとバイオリンが絡む。今晩のユニットの名前はインナーシティ・ジャム・オーケストラである。上手に名付けたものである。DJのオーケストラにキーボードとピアノがからみ、コンチェルトとなる。

ハウスのリズムにはどんな曲でも乗ることが出来る。したがって無数に近いジャンルのハウスがある。このバンドは和風ハウスだ。

うーん。エレクトリックにエフェクトをかけたソプラノサックスの活躍場所ではないか!!!ケニーGだけでは寂しいだろう!!サックス練習人として自戒を込めつつ。

高木里代子さんとの写真を載せておく。
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# by naohito-okude | 2009-09-06 14:32 | Jazzライブ
今日は2時から澤田靖司氏のジャズボーカルレッスンへ。澤田師匠について詳しくは下記を参考。

/http://www.ozsons.com/SawadaYasushi

今練習しているのはThem There Eyes
作曲は Maceo Pinkard 作詞はWilliam TracyとDoris Tauberである。
速いテンポで歌う曲で澤田師匠の十八番でもある。

今日の注意点。声のトーンを同じにする。つまり、子音ごとに母音の開け方を変えない。口の奥を母音に合わせしっかりと広げて、子音をはっきりと発音する。するとあごが前に出たりしないと口の中を同じ大きさに保てない。それで口周りは3次元的に動く。まあ文章にしても分からないが、実際に見ても分からない。鏡を見ながら何度も発音練習をするしかない。この問題を指摘されたのは何回目だろう。ちょっと歌が歌えるようになると、ここがおろそかになる。

上記のURLにアクセスして、左側にあるDolly Baker and Yasushi Sawadaというところをクリックすると、ドーリー・ベーカーさんの説明がある。いまはボストンに帰ってしまったが、日本に長く滞在していてドーリー・ベイカーさんと澤田師匠はステージでよく競演していた。そしてこの曲をよく歌っていた。ここのページで彼らのThem Their Eyesの一部を聴くことが出来る。日本人でここまで英語の歌がしっかりと発音できてスウィングするのかとびっくりするとおもう。

今日のもう一つの注意はアドリブで歌うときに声を大きくしないこと。アドリブやフェイクに入っているときは歌い手はかなり興奮しているので、どうしても声を張り上げる。特に高音をつかって大きな声でフェイクすると聞き手はうるさいとのこと。

続きは次回と言うことになった。
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# by naohito-okude | 2009-09-05 17:36 | Jazz練習

CEDEC講演会

こんにちは。

9月2日、横浜パシフィコでおこなわれたCEDECで講演しました。

http://cedec.cesa.or.jp/2009/


アーカイブに詳細が近いうちに発表されると思うので興味のある人は参考にして下さい。

タイトルは「製造業の研究所」というものだったのだけれど、発表後「天才でなくてもゲームは作れる」としたほうがよかったかなと同僚の慶應大学大学院メディアデザイン研究科教授の稲見昌彦さんのコメント。ゲーム業界も大分本格的になってきてイノベーションを経営的な視点から生み出していかないと経営が追いつかなくなっている。そのあたりをどのように突破するかの話をしました。

このblogでは大学院での活動以外の話を逐次紹介していくのでよろしくお願いします。
大学院の方のblogはこちらです。

http://www.ok.kmd.keio.ac.jp/
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# by naohito-okude | 2009-09-04 18:43 | 講演会・展示会